2021年09月24日

夏越の大祓、例祭 斎行のご報告

 猛威をふるった新型コロナウィルス感染症の第5波もやや収まる気配を見せ、周囲でもワクチン接種を終えた方が増えてきました。
 先日も、刻々と変化する状況を見極めながら、試行錯誤を繰り返し、段取りをつけて、いざ実行となったところで緊急事態宣言の発出…心が折れてしまいそうになります。イベント中止の余波を受けた露天商の方、仕事が激減した芸人さん、練習の成果を披露したい演芸関係者…何よりも思い出の少ない夏休みを過ごす子供たち。みんなの想いを少しでも形にしたいと考えた、8月21・22日の「例祭(夏祭り)」は、規模縮小を余儀なくされ、本年も御本殿にて例祭(神事)のみの斎行となりました。
 また、6月30日斎行の夏越の大祓は、当日午後2時から20分間隔にて午後7時まで、計15回の「分散開催」をいたしました。蜜を避け、時間短縮での開催でしたが、約400名のご参列がありました。20分間隔で15回も神事を主催する神職・総代・世話人はさすがに疲労困憊。反省会では「来年はこの形式では勘弁してください」との声も上がりましたが、都合のよい時間帯に参加できる今回の形式は、氏子さんたちにとっては良い方法なのかもしれません。
 コロナ禍も長期化の様相となり、「ゼロコロナ」から「ウィズコロナ」へ、発想を変えながらも原点は見失わない、不易流行の精神が求められています。何のために、誰のために、何をもって自己の喜びとなすのか。その問いや考えることを辞めた時、どんな職種であれ自分のフィールドを去らねばなりません。コロナ終息までもう少し踏ん張りましょう。

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今年も例祭(神事)のみの斎行となった夏祭り

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分散開催された今年の夏越の大祓
posted by 大津諏訪神社社務所[公式] at 17:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 年中行事

2021年06月28日

夏越の大祓にむけて

 コロナ禍の影響にて昨年は関係者のみで斎行した夏越の大祓ですが、本年は開催を決断しました。世の流れは、イベントや会議、集会などはまだまだ自粛の傾向ですが、コロナウィルスとの付き合いも2年目となり、我々の知識・知見も蓄積されてきています。なんとか開催の方策を探りながら下した決断は、「分散参拝」となりました。
 コロナ以前の大祓は、午後4時からと午後6時からの2回に分けて行い、計700名ほどのご参列をいただいておりました。これでは三密・混雑を回避できず、ご高齢の方の参列も多いためどうしたものかと苦慮しておりましたが、今回は午後2時から20分間隔にて、午後6時40分からの回までの計15回、時間を短縮しての斎行といたします。三密回避と斎行時間短縮を図り、安全に執り行いたいと思います。時間を短縮するとはいえ、お祓いの主旨はきちんと押さえ、地区の安全と悪疫退散、ご参列の皆様方の健康・息災を祈願いたします。
 準備万端整えておりますが、何名がご参加されるのか、ご参列される皆様に差し上げている手作りの「茅の輪お守」をいくつ用意すれば良いのか。ホームページや広告掲載していますのでご参列いただきたい反面、来られすぎても三密回避・安全対策に支障が出るかもしれない…悩みは尽きません。それでも夏越の大祓という神事の原点に立ち戻り、疫病の防止・退散、大津地区の安全を一心に祈願します。皆様も神職とともにご参列のうえ、自身を清めコロナウィルスの感染終息にむけて、祈念をいたしましょう。
 同様に夏の祭礼も感染対策、三密回避を念頭に、神様とともに氏子中・祭礼関係者に寄り添った元気がでるお祭りができるよう、関係者にて協議を重ねております。宜しくご理解ご協力をいただきますよう、お願い申し上げます。

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posted by 大津諏訪神社社務所[公式] at 15:08| 年中行事

2021年06月18日

丹精こめて

 先般、開園した「諏訪御園(すわみその)」ですが、土に肥料を与え、なじませ、5月のゴールデンウイーク明けから畝をたて、種まきや植栽を始めました。鈴木指導員とともに、青空の下、さまざまな作業を経験しながら、作物も順調に育っています。
 「何を植えたいの?」と鈴木氏より聞かれましたが、全くの素人ゆえ、先ず簡単で、手間がかからず、収穫の喜びも得られる、そんな品種を希望しました。『野菜づくり図鑑』を参考に、トマト、ピーマン、ナス、トウモロコシ、カボチャ、サトイモなどを相談しながら植えました。トマトやピーマンは神様のお好みかは分かりませんが、早くご神前にお供えができるよう丹精込めて丁寧に作業をしております。
 コロナ禍で以前より時間に余裕ができました。朝4時起床、6時までに雑務をこなして朝の日供祭奉仕・境内清掃・御園と御作田の水遣り、午前・午後は神職としての勤務、夕方は草むしり・御園の農作業と、蚊にさされ、ミミズに出くわし、腰痛と戦いながら一日の作業を終えます。シャワーを浴びて冷えたお神酒で一杯。心地よい体の疲れと少々の酔いでそのまま就寝。すっかり健康的な半農半神主?となりました。プロの農家さんから見れば遊びのような菜園ですが、自然への感謝・育成の手間や、それにかかる情熱・ものの価値、農作業を通じてそれを知ると、大根の葉っぱ一枚無駄にできません。ましてコロナ禍による飲食店の休業、それに伴う納品業者の食品ロス、丹精込めて育てた野菜が出荷できず、トラクターで踏み潰す…胸が痛みます。
 コロナウィルス感染で苦しんでおられる患者さん、医療従事者の方々、その災禍で苦しむ業者さん、皆が明るい希望がもてるよう、丹精こめて日々私もお祈りいたします。

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トマト

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ナス

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posted by 大津諏訪神社社務所[公式] at 10:41| 諏訪御園