2021年12月30日

小さな秋祭りと「御柱休め」の神事

 11月23日(火)は新嘗祭(にいなめさい)斎行の日。本年はこの日に併せて「小さな秋祭り」を開催しました。元々この企画は、イベント中止の余波を受けた屋台の店主、仕事が激減した芸人さん、練習の成果を披露したい演芸関係者、そして何よりも思い出の少ない夏休みを過ごした子どもたちの想いを汲んで、神社として地域のために何か出来ないか、開催のタイミングを計りながら検討してきたものです。
 「子どもたちが主役」の楽しいお祭りを目指して、地元で活動されているスタッフの方々のアイディアや企画への協力を得て、さまざまな内容が生まれました。スタッフの一人に東京オリンピックの聖火ランナーを務めた者がおり、快く聖火トーチを貸し出していただき、展示やトーチを持って写真撮影ができるブース。手作りの兜や甲冑の試着体験ができるブース。こちらは『鬼滅の刃』ブームも手伝い、人気のコーナーになりました。大人気だったのが屋台で使えるチケットを賭けたジャンケン大会。こちらは神社より子どもたちへのプレゼントとして、100円綴りのチケットを千円分、合計100枚準備して、演芸の合間に行われる勝ち抜けジャンケン大会でもらえるというもの。芸人さんが考えた「タケミナカタの神様とヤサカトメの神様が仲良くジャンケンポン!」という、諏訪神社のご祭神にちなんだ掛け声とともに、「勝った〜」「負けた…」の賑やかな声が、終日境内に響き渡りました。他にもお笑いライブやさまざまなパフォーマンスが繰りひろげられました。屋台の店主、裏方のスタッフ、みんなが心を一つにして、子どもたちのためにお祭りを盛り上げてくれ、久しぶりに子どもたちの笑顔がたくさん溢れる楽しいお祭りとなりました。
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 また、夕刻からは、建立から7年が経過し、損傷が目立ってきた御柱に感謝をこめて倒す「御柱休め」の神事と新嘗祭を斎行いたしました。
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 早いもので今年もあとわずかとなりました。氏子の皆様、今年もありがとうございました。良いお年をお迎えくださいませ。
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posted by 大津諏訪神社社務所[公式] at 17:01| Comment(0) | TrackBack(0) | お知らせ

2021年09月24日

夏越の大祓、例祭 斎行のご報告

 猛威をふるった新型コロナウィルス感染症の第5波もやや収まる気配を見せ、周囲でもワクチン接種を終えた方が増えてきました。
 先日も、刻々と変化する状況を見極めながら、試行錯誤を繰り返し、段取りをつけて、いざ実行となったところで緊急事態宣言の発出…心が折れてしまいそうになります。イベント中止の余波を受けた露天商の方、仕事が激減した芸人さん、練習の成果を披露したい演芸関係者…何よりも思い出の少ない夏休みを過ごす子供たち。みんなの想いを少しでも形にしたいと考えた、8月21・22日の「例祭(夏祭り)」は、規模縮小を余儀なくされ、本年も御本殿にて例祭(神事)のみの斎行となりました。
 また、6月30日斎行の夏越の大祓は、当日午後2時から20分間隔にて午後7時まで、計15回の「分散開催」をいたしました。蜜を避け、時間短縮での開催でしたが、約400名のご参列がありました。20分間隔で15回も神事を主催する神職・総代・世話人はさすがに疲労困憊。反省会では「来年はこの形式では勘弁してください」との声も上がりましたが、都合のよい時間帯に参加できる今回の形式は、氏子さんたちにとっては良い方法なのかもしれません。
 コロナ禍も長期化の様相となり、「ゼロコロナ」から「ウィズコロナ」へ、発想を変えながらも原点は見失わない、不易流行の精神が求められています。何のために、誰のために、何をもって自己の喜びとなすのか。その問いや考えることを辞めた時、どんな職種であれ自分のフィールドを去らねばなりません。コロナ終息までもう少し踏ん張りましょう。

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今年も例祭(神事)のみの斎行となった夏祭り

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分散開催された今年の夏越の大祓
posted by 大津諏訪神社社務所[公式] at 17:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 年中行事

2021年06月28日

夏越の大祓にむけて

 コロナ禍の影響にて昨年は関係者のみで斎行した夏越の大祓ですが、本年は開催を決断しました。世の流れは、イベントや会議、集会などはまだまだ自粛の傾向ですが、コロナウィルスとの付き合いも2年目となり、我々の知識・知見も蓄積されてきています。なんとか開催の方策を探りながら下した決断は、「分散参拝」となりました。
 コロナ以前の大祓は、午後4時からと午後6時からの2回に分けて行い、計700名ほどのご参列をいただいておりました。これでは三密・混雑を回避できず、ご高齢の方の参列も多いためどうしたものかと苦慮しておりましたが、今回は午後2時から20分間隔にて、午後6時40分からの回までの計15回、時間を短縮しての斎行といたします。三密回避と斎行時間短縮を図り、安全に執り行いたいと思います。時間を短縮するとはいえ、お祓いの主旨はきちんと押さえ、地区の安全と悪疫退散、ご参列の皆様方の健康・息災を祈願いたします。
 準備万端整えておりますが、何名がご参加されるのか、ご参列される皆様に差し上げている手作りの「茅の輪お守」をいくつ用意すれば良いのか。ホームページや広告掲載していますのでご参列いただきたい反面、来られすぎても三密回避・安全対策に支障が出るかもしれない…悩みは尽きません。それでも夏越の大祓という神事の原点に立ち戻り、疫病の防止・退散、大津地区の安全を一心に祈願します。皆様も神職とともにご参列のうえ、自身を清めコロナウィルスの感染終息にむけて、祈念をいたしましょう。
 同様に夏の祭礼も感染対策、三密回避を念頭に、神様とともに氏子中・祭礼関係者に寄り添った元気がでるお祭りができるよう、関係者にて協議を重ねております。宜しくご理解ご協力をいただきますよう、お願い申し上げます。

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posted by 大津諏訪神社社務所[公式] at 15:08| 年中行事