2020年12月17日

煤祓式(すすはらえしき)斎行

 年末の恒例式「煤祓え」が12月13日に執り行われました。宮司がご神前に式を執り行う旨の祝詞(のりと)を奏上して、笹竹にてご本殿の軒下、お末社、社務所、鳥居などを拭いながら、クモの巣やチリを祓います。その後、神職・総代・世話人が分担して担当箇所の掃除をします。当然神職は一番神棚に近いご本殿の奥から、順に総代、世話人と、役職や経験に基づき、大切な箇所から分担が決まります。
 ご家庭でも年末になると大掃除を行いますが、この「煤祓え」に由来します。お正月は年神様をお迎えする大切な期間です。神迎えのために、一年間の家中に溜まった汚れを祓い清めることが大切なこととされ、年神様に気持ちよく降臨していただくとたくさんのご利益を授かる、そう信じられてきました。
 江戸時代、関東では江戸城の煤祓えが12月13日に行われ、城内くまなく隅々まで大掃除を行いました。江戸の町衆もこれを見習い、同じ日に行ったようです。神社やお寺では13日に行う習慣が残っていますが、忙しい現代人には少々早すぎるようです。仕事が納まり次第、やる気を振り絞ってお励みください。来年はきっと良い年になります。

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posted by 大津諏訪神社社務所[公式] at 18:42| 年中行事