2023年03月11日

仮殿遷座祭を無事奉仕

 この「みかきのうち」の更新も、越年の御礼、新年迎えのご挨拶もなきまま、3月の中旬を迎えております。僅か数時間、心に余裕があれば、もう少し更新の頻度が上がり、書きたい「コト」もあるのですが、その余裕がないのも、御鎮座千二百年記念大祭に向けた事業計画が本格化しているからであります。神事はもちろん、複数の神賑行事、改修工事の打ち合わせや会議など、宮司・奉賛会長・実行委員長が毎日のように顔を合わせ、連絡を取り合い、日々奮闘中であります。
 そのような中で先般2月1日、当神社の御本殿改修工事の初めの神事「仮殿遷座祭(かりでんせんざさい)」が斎行されました。工事期間中(今年の11月末まで)、神様には仮殿にお遷りいただき、これより工事が粛々と執り行われます。神事は神様のお遷り(ひらたく云えばお引越し)で、総代・世話人・氏子町内の会長各位・祭礼関係者・ボランティア含め約80名にて、午後7時から斎行されました。寒空の下、宮司以下祭員・奉仕員・参列者がお祓いを済ませ、御本殿に進み、宮司が遷座奉告の祝詞を奏上、御本殿内の照明が一切落とされ、浄闇の静寂のなか、宮司が内陣に参入。「御(ぎょ)」ご神体を白木の箱に納め、絹垣・行障をもつ奉仕員に囲まれ、遷座のための行列に並びます。行列には、古代の装束に身を包んだ祭員が並び、威儀物・装飾品を棒持した奉仕員、参列者もともに神社の周辺を30分ほど練り歩き、社務所内に設けられた仮殿まで進み、「御」を奉安いたしました。仮殿では、献饌、祝詞奏上、玉串拝礼が行われ、暫しの間、仮殿にて御心安くお過ごしください、とご祈念いたしました。神職といえども何回もご奉仕することができない貴重な神事。資料を集め、幾度か打ち合わせをし、奉仕員も習礼(しゅらい 予行演習)を行い、神事に臨みました。かなりの緊張感でしたが、斎行後には「貴重な経験をさせていただきました」との声も聞かれました。
 参拝の皆様には、階段下にお賽銭箱が設置されております。正面の御幣(ごへい)を通じて仮殿の神様にお参りください。なお、各種ご祈祷は仮殿で通常通りお受付いたしております。工事は今年の11月末まで続き、12月半ば頃に再び御本殿にお戻りいただきます。

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仮殿
posted by 大津諏訪神社社務所[公式] at 15:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 奉祝記念事業