先日も、刻々と変化する状況を見極めながら、試行錯誤を繰り返し、段取りをつけて、いざ実行となったところで緊急事態宣言の発出…心が折れてしまいそうになります。イベント中止の余波を受けた露天商の方、仕事が激減した芸人さん、練習の成果を披露したい演芸関係者…何よりも思い出の少ない夏休みを過ごす子供たち。みんなの想いを少しでも形にしたいと考えた、8月21・22日の「例祭(夏祭り)」は、規模縮小を余儀なくされ、本年も御本殿にて例祭(神事)のみの斎行となりました。
また、6月30日斎行の夏越の大祓は、当日午後2時から20分間隔にて午後7時まで、計15回の「分散開催」をいたしました。蜜を避け、時間短縮での開催でしたが、約400名のご参列がありました。20分間隔で15回も神事を主催する神職・総代・世話人はさすがに疲労困憊。反省会では「来年はこの形式では勘弁してください」との声も上がりましたが、都合のよい時間帯に参加できる今回の形式は、氏子さんたちにとっては良い方法なのかもしれません。
コロナ禍も長期化の様相となり、「ゼロコロナ」から「ウィズコロナ」へ、発想を変えながらも原点は見失わない、不易流行の精神が求められています。何のために、誰のために、何をもって自己の喜びとなすのか。その問いや考えることを辞めた時、どんな職種であれ自分のフィールドを去らねばなりません。コロナ終息までもう少し踏ん張りましょう。
今年も例祭(神事)のみの斎行となった夏祭り
分散開催された今年の夏越の大祓