2021年04月25日

生活支援基金開設

 先般お知らせの通り、諏訪大社様のご配慮により「諏訪御園」の開園と生活困窮者のための「支援基金」を開設いたしました。
 長引くコロナ禍のなか、三度目の緊急事態宣言が発令されました。県内でも「まん延防止等重点措置」として、横浜市・川崎市・相模原市ほか6市が検討されています。そのしわ寄せが多くの生活弱者、困窮者を直撃しています。アルバイト・パート・フリーターで生活を支えている方々、なかには正社員の方でも長引く不況で職を失う方もいらっしゃいます。神社にも「お一日参り(おついたちまいり)」の折に、就職祈願や仕事が早くみつかりますようにという心願成就の願意が増えました。祭礼に出店している露天商、演芸に出演の芸人さんたちも仕事がない上にアルバイトもままならない状況に追い込まれています。テレビのニュースで、最近よく賽銭泥棒の映像が流れ、「この罰当たり者が…」的な報道がなされていますが、(なかには窃盗犯もいますが)生活困窮のため、つい出来心で、という犯人もいるでしょう。宗教者(神職)としては、「罪を憎んで人を憎まず」。心ある方は罪を犯す前にご相談にいらしてください。些少ならば支援ができます。また、境内の草むしりや開園した諏訪御園(菜園)で汗を流し、半日でも働けば堂々と奉仕料を受け取っていただきます。ほんの出来心で罪を犯すより、先ずご相談ください。
 基本は自助。ご自身でできる限りの努力をなさってください。さらに助けが必要な場合は共助。NPO法人や支援団体にご相談ください。それでもままならない時は公助。国や行政の支援に頼ってください。この基金は公助をお受けになるまでの「つなぎ」とお考え下さい。
posted by 大津諏訪神社社務所[公式] at 12:06| お知らせ

2021年04月17日

「諏訪御園(すわみその)」開園祭斎行

 先般のお知らせの通り、参道右脇の公園の隅に15坪ほどの菜園が出来ました、4月15日(木)に苗の植栽に先立ち、完成のお祓いと御園の守り神様である「御園社」の鎮座祭を斎行いたしました。御祭神は稲荷大神で、食物を司り豊作をもたらしてくださる神様です。祠(ほこら)や鳥居も、かつて氏子さんのお宅でお祀りされていたものですが、後継者がなく神社に合祀したものを敢えて使用させていただきました。開園祭には、総代世話人会と、御園の管理・指導をお願いしている、しらかばこども園で農園担当の鈴木宏之氏のご参列の下、夕闇迫るなか祝詞奏上・清祓・開園式・玉串拝礼と続き、御園の豊作と作業の安全が祈願されました。
 諏訪御園は神様のための畑で、神様に供える野菜類をここで育てます。御作田(みさくだ)とともに、かつて日本人が稲作・耕作を生業とし、日々の糧を得ていた生活、精神文化を継承して、そこから生まれた自然(カミ)に対する脅威や畏怖の念、恵を与えてくださる感謝の心を育み、地域の子供たちにも伝えていこうと考えています。ゆくゆくは広場に縄文時代の竪穴式住居や縄文土器も作成したりして、古代人の生活体験なども出来たら良いのかなとも考えています。
 なお、この御園は御本社の「諏訪大社」様に御分霊の拝戴のお願いの折、奉納金(金一封)のお申し出をいたしましたところ、宮司様より「規定の奉納でよろしいので、大津の氏子さんのお役にたつように、神社で考えてお使いください」とのお言葉を頂戴いたしました。総代会と協議をして、神社の境内整備の一環として、開園させていただき、他にも生活困窮者の支援基金も開設いたしました。この件は、後日お知らせいたします。

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posted by 大津諏訪神社社務所[公式] at 13:51| 諏訪御園