氏子中の皆様のご協力によりまして、コロナ禍の中の初詣期間を事故なく安全に終えることができました。令和二年末より、初詣の時期をずらしての参拝、いわゆる「ずらし参拝」のお願いを致しました。しかしながら、神社界にて統一の応対・情報共有のないままの見切り発車となったため、お賽銭や守札類のキャッシュレス化の是非、幸先詣での対応による縁起物などの先行授与の是非、大社と小規模神社の応対の差などにより、神社毎にまちまちとなり、参拝者の方にご迷惑がかかり、一部で混乱が生じました。当神社でも12月中にご参拝の方から「破魔矢はいただけないの?」「干支土鈴は?」「ほかの神社では授与してるって聞いたわよ!」とかなりのお叱りを頂戴しました。当神社は12月下旬に吉日を選び、祈請祭(きせいさい、ご神霊を守札にお遷しする)のお祓いを済まして、新年より授与するのを伝統・慣例と致しております。一度時期を早めて授与してしまうと、本年末も、次の年も、となりかねません。
ものごとや神事にはいわれや縁が必ずあります。縁日も、神仏とゆかりのある日です。この日にお参りをしてご加護を授かる。神縁・仏縁をいただき、運が開け、幸せに繋がっていく。人の都合により、例祭日・七五三参り・初詣さえも残念ながら縁日の意識が変化してきました。時代の変化・変容に迎合する神社界ではなく、その意味を説き続け、守り続ける神社でありたいと考えております。
本年も多くの方には、整然と粛々とお参りいただき感謝申し上げます。皆様の健康、ご多幸を心よりご祈念申し上げます。
*下記の写真は本年より鳥居脇に掲げられた過去12年分の絵馬です。華やかな雰囲気で、道行く人も足を止めています。

posted by 大津諏訪神社社務所[公式] at 11:57|
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